免疫力とは?
人間の身体はウイルスだけではなく、ほこりや汚染物質などにも常にさらされています。それでも病気にならないのは、有害物質から身を守る、「免疫」というシステムがあるからです。そのシステムを有効に使える状態が、いわゆる「免疫力の高い身体」といえます。
免疫力がある「負けない体」を作るためのサポートが鍼治療なのです。
鍼にはどんな効果がある?
実は鍼の刺激は、鍼を刺した場所だけでなく「全身に良い影響を与える」ことが近年の研究で証明されてきています。
中でも特に近年注目されているのが、「免疫力の向上」です。
鍼で免疫力が上がる理由
1、血流促進
ー鍼を刺すことで全身に血液(白血球/免疫細胞など)がめぐる
2、自律神経のバランスを整える
ー副交感神経が高まることでリンパ球数が増加。また睡眠の質が高まり疲労回復効果も。
3、腸内循環を整える
ー免疫細胞の7割は腸で作られていますので胃腸が疲れていると自然と免疫力も低下し、疲れを感じやすくなったり、風邪をひきやすくなったりしてきます。血行が良く、自律神経のバランスが取れていることで内臓の調子も良くなるため、鍼をすることで免疫力は上がっていきます。
これらが免疫力を高めるのに大事な働きです。
ちなみに免疫力は20歳を超えると下降していくと言われています。気がつかないところで影響が出ることもありますので、「自分は大丈夫」と過信せずセルフケアしていくことが大切です。
免疫力を上げる!セルフケア
そんな免疫力を高めるための、セルフケアできるツボを紹介します♪〜足三里(あしさんり)〜 免疫アップに繋がるツボ
場所:膝下外側にある窪みから指4本分あたりにあります。
食欲不振や疲れなどにも効くツボです。
指圧するのも良いですが、できれば市販されているお灸などの台座灸を使用することで免疫アップになります。
〜失眠(しつみん)〜 眠りを深める不眠にきくツボ
場所:足の裏側、かかとの中央あたりにあるツボです。
ご自分で指圧するのが難しい場合は、拳で軽く叩くように刺激すると効果的です。
場所:手の甲を上にして、親指と人指し指の骨が交差した部分から、人差し指へ向かって押していき、痛みを感じるくぼみにあります。人によって場所が若干異なりますが押してみればすぐにわかります。
顔全般の症状に効くとも言われているツボで、人差し指側に向かって親指で押すのがコツです。
まとめ
反対に病気が本格化する前の微妙な症状のグレーゾーンの段階でいち早くバランスを整え、最善の状態に導いていくのが東洋医学である鍼灸の治療です。
病気という形で症状が表れていない段階、病気にならない為の予防医学に目を向ける時代になっています。
病気になってから後悔しないよう、病気になりにくい身体づくり、あなたもはじめてみませんか?